バブルの残り香
コロナ禍によって主だったアンティークショーの殆どが中止の憂き目にあっていますが、旗師をされている方々の生活は大丈夫なのでしょうか?
まぁ、今はネット販売も盛んですのでそちらに主戦場が移っているのかもしれません。
でも、1日も早く骨董市やアンティークショーが開催できるようになって欲しいと思います。
そんな状況でも、フラフラしているうちに何かと買い込んでしまうのが私の癖。
先日、つい手に取ってしまったのが、
ローゼンタール
マリオ・ベリーニデザイン
キュポラ ポット
マリオ・ベリーニ氏は様々な優れた建築物やプロダクトデザインで有名なイタリアの著名デザイナー。
こちらは横浜ビジネスパークの竣工時の記念品として配られたもののようですね。
横浜ビジネスパークの竣工は1990年3月とのことなので、まさにバブル崩壊の直前でしょうか。
天下の野村不動産のプロジェクトとはいえ、記念品へのお金のかけ方も今では考えられないものだったんじゃないかと思います。
横浜ビジネスパークの公園もマリオ・ベリーニ氏のデザインで、オフィス内も氏のデザインした高価な椅子やテーブルが揃えられていたということですので、どれだけ予算が使えたんだろうと気が遠くなります。
このポット、デザイン性もさることながら使い勝手も中々でさすがはマリオ・ベリーニ、良いものを手に入れることが出来たと思っています。
当時のローゼンタールのスタジオコレクションはコスト度外視で作られていたようですので、世界中が好景気に沸いた時代、ある意味良い時代だったということかもしれません。
ポットからバブルの残り香を感じた一日でした。
今度、横浜ビジネスパークにも足を運んで見ようと思います。