アンティークの定義
日本では一般的に二十歳を迎えると大人の仲間入りをすることとなっております。
お酒も飲めるし、タバコも吸える。
もっともお酒もタバコも嗜まない若者が増えているそうですが。
ちなみに私が、あぁ大人の仲間入りをしたんだなぁと思ったのは投票用紙を手にしたときでした。
でも、今は投票権は18から。
時代の流れですねぇ。
でも、
だとすると、
今の時代に大人の仲間入りは
18なのか?
20なのか?
うーん、どっちだろう。
成人は二十歳なんでしょうけど、別に二十歳になったから急に大人にジョブチェンジする訳じゃないですしねぇ?
その前に大人の定義ってなによ?
と、難しいことを考える必要がないのがアンティーク。
アンティークの世界では、
アンティーク=100才以上の工芸品や美術品
つまり2021年2月現在では、1921年2月以前に作られたものはアンティーク。
わかりやすい。
とってもわかりやすい。
ちなみにヴィンテージやブロカントの定義は、人によって微妙に違うみたいなのでよくわかりません。
個人的には40~50年以上たったもの?
でもアンティークは100年。
これは決まっているみたいですね。
1934年に制定されたアメリカの通称関税法でも"アンティーク=100年以上経過したもの"と定められているそうです。
もっとも手もとの品が100才か、そうでないかを確認するのって思った以上に難しい。
特に和物はさっぱりです。
その点、英国の銀器はわかりやすくて良い。
デイトレターを見れば一目瞭然。
しかし、ホールマークが偽造されたニセモノも出回ることがあるとか ないとか。
先日お会いしたベテランアートディーラーの方も何度かライオンパサントの刻印のあるシルバープレートの品に出会ったことがあるとのことですので、気をつけなければなりません。
もっとも、スターリングシルバーの品にさわり慣れている人ならばすぐわかる程度のものとのことです。
確かに、出来の良いシルバープレートの品であれば偽造する必要もなく相応の価値がありますし、
刻印を偽造する必要がある程度の品ならば、スターリングの品とはやはり出来が違うのではないかと思います。
でも刻印を偽造した瞬間、どんな品でもそれは”贋物”になってしまいます。
たとえ美術工芸品として高い価値が無かったとしても誰かが大切に使っていたものかもしれない、
そんな品が心無い行為で”贋物”にされてしまうのは心が痛みます。