かならず足を運ぶ場所
そういえば先日、帰省してきました。
故郷は遠くにありて想うもの・・・、と嘯きながらなにげにそこそこの頻度で帰っているような気がしないでもありません。
まぁ、あっちにフラフラこっちにフラフラしている落ち着きのない馬鹿息子なので、両親に顔くらい見せないといかんかなぁと思うわけですね。
実家に帰って何をするというわけでもなく、親孝行をしているとはお世辞にも言えないのですが。
文字通りゴロゴロするだけの帰省ですが、一ヵ所だけ帰るたびに決まって足を運ぶ場所があります。
そう、平和公園。
古くから広島市近郊に住む人はかなりの確率で親類縁者が原子爆弾の被害にあっていますし、幼い頃から色々な話を聞いて育ちます。
私自身もそうです。
あの悲劇が何によってもたらされたかはそれぞれの意見や主張があるでしょう。
ただ、ひとつ確かなことは、繰り返してはいけない悲劇が74年前ここであったということ。そして、その歴史と今の私を取り巻く世界はひとつづきであるということ。
私はその時代を知りません。
それでも、亡くなったたくさんの命がそこにあったことを知っています。
当時70年間草も生えないと言われたこの地に、それでも根を張って、そして復興させた人達を知っています。
それを忘れないように足を運ぶのです。
亡くなった命に哀悼を
流された汗に感謝を