デンマークという国
突然ですが“デンマーク”という国の名前をきいたとき、何を思い浮かべますか?
アンデルセン童話?
すてきな家具?
ロイヤルコペンハーゲンやジェンセンのテーブルウェア?
ムーミン?
それはフィンランドです。
まぁ、日本人の北欧4か国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)に関するイメージはかなりぼんやりしているところがあるので、結構ごちゃごちゃだったりします。
因みに私のデンマークのイメージは“豚肉と海”。
実はデンマーク、世界でも指折りの養豚大国。
あまり知られていませんが、2017年まで日本の輸入豚肉の生産国第1位はデンマークであったくらい、養豚が盛んな国です。
ですので、肉といえば豚肉というくらい食卓によくあがります。
そして海。
デンマークの国名の由来は古ノルド語で"デーン人の土地"によるもの。
デーン人=ヴァイキング
有名なヴァイキング船に乗って荒波をかき分け、一時はイングランドをも支配した海洋民族の国。
デンマークを代表する大企業のマースクは長く世界第一位に君臨する海運会社。
青地に白い7角の星が描かれたコンテナは、一度は見たことがあるはず。
デンマークは北欧では珍しい海洋国家なのです。
ですから、アンデルセン童話の人魚姫や、ロイヤルコペンハーゲンのモチーフなど海と関係するモチーフも多いですよね。
と、何でデンマークの話しになったかというとその理由はたまたま手に入れた花瓶。
ビング オー グレンダール
1980年代にその歴史に幕を下ろしたメーカーです。
穏やかな海にのんびりと浮かぶ船が淡い色と線で描かれています。
私、船が好きなんです。
デンマークといえばロイヤルコペンハーゲンのイメージが強いですが、ビングも同じくらい古い歴史を持ったメーカーでした。
でした、と言わなければならないのは残念なことですが・・・
ビングは世界で初めてイヤープレートを売り出した歴史あるメーカーでしたが、ロイヤルコペンハーゲンに吸収される形で消滅しました。
しかし、今でもロイヤルコペンハーゲンのデザインにその痕跡を見ることができます。
まだまだ若い花瓶で、アンティークと呼ばれるにはまだ何十年もかかる品ですが、大切にしていきたいと思います。
来年の春にはマーガレットの花でもいけてみたいと思いました。